2005 年
11 月
24 日
1人ひとりの生活を大切に 介護保険法改正される
|
5年を経過した介護保険制度の見直しは、このままでは財政的に破綻するとあって、大胆な改正が行われました。介護の現場にも、影響がでることが予想され、心配になります。
今回の改正内容は、半数を占めているという要支援・要介護1の利用者を対称にしたものがほとんどで、介護度の高い方の見直しはあまりされていません。 介護度の低い方を対象に、予防給付が創設されましたが、介護度が軽いとはいえ80歳を過ぎた高齢者にも、筋力トレーニングや食事改善がふさわしいか疑問になります。利用者の自立のために、本当に必要だと本人自身が思い、やる気が持てることやその人に合ったプログラムが大切です。 また、介護度2以上の半数近い方に認知症がみられ、ほとんどが75歳以上である現実など、改正の内容と現状とにかなりのズレがあるように思います。 厚労省が言う、体を使わないことで起きる「廃用症候群」の対象として、「一緒に買い物に行く」などのヘルパーの家事援助が提案されています。しかし、高齢になれば、当然、誰でも体力の衰えは起きてきます。むしろ、住宅などの環境要因を改善して、高齢者が生きがいを持てるように、応援するシステムが求められているのではないでしょうか。
介護保険制度見直しの6つのポイント 1・介護予防型に転換 軽度者を対象とする筋力トレーニング、口腔機能向上 等の新予防給付の創設。「地域支援事業」を介護保険 制度内に創設。 2・施設給付の見直し 在宅費・食費(ホテルコスト)は保険給付の対象外と するため、利用者負担となる。 ただし、低所得者への負担軽減がある。(05年10月施行) 3・地域密着型サービス等の導入 介護予防マネジメントや相談等を行う「地域包括支援 センター」を創設。 4・サービスの質の確保 介護サービス事業所情報の開示の義務付け。ケアマネ ジャー資格の更新制(5年)導入等 5・負担のあり方と要介護認定の見直し 第1号保険料の設定方法の見直し。新規の認定調査は、 市区長村実施を原則とする。 6・「介護・福祉基盤」の整備 小規模多機能型施設等の充実(05年4月施行) 可能な限り自分らしく生活するために、利用者が本当に必要なサービスはなにかを見極めて、利用できるようにしていくことが重要です。そのために必要なのは、利用者1人ひとりの生活の維持・改善に有効なプランの作成です。行政も保険者として、個々にあった適正な介護プランが、立てられているかどうか点検する作業が必要だと思います。 介護保険が、介護する人にも介護される人にも使いやすい制度になるように、これからも点検、提案をしていきます。
|
|
|
バックナンバー 最新20
|